原発で働く人たちへ
米沢から見える飯豊山。まだ、真っ白な山肌を見せている。青空が気持ちいい。
昨晩のテレビで、原子力発電所で働く人たちの話があった。政府は、原発での作業員の被ばく線量限度を、今回の事故後、100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げた。特別な理由もなくだ。
そんな中で、働く人たちは、東電の社員ではなく、協力会社の人たちだ。(これは、僕の想像だが)
テレビの中で、1999年のJCO臨界事故での治療を分析した谷口医師が、被ばくによって、血液を造る造血機能が失われる点に着目し、対策として、現場作業員からあらかじめ造血幹細胞を採取し、万が一に備えることを、政府と東京電力に提言したと言う話だ。
すばらしい話だ。是非、そうすべきだ。と思った瞬間、凍りつくようなシーンがテレビから流れた。
原子力安全委員会が「そういうところまでいく危険性が、今のところは抑えられているので、その準備をするという必要はない」と話している映像が流れたからだ。
東京電力は、「250ミリシーベルトということを適切に管理して、それを超えることがないように管理を進めておりますので、現時点では考えておりません」という映像が流れた。
もともと、あなた方が起した事故に対して、基準値を上げてまで、頑張っている原子力発電所で働く人たち。それに対して、あなた方の想定なんかまったく当らなかったじゃないか?
原発が、想定外だの未曾有の災害だのと言っているが、その中で働く人たちの健康は、想定外がないのか、規定値を上げてまで対応しているのに、何を考えているんだ。
国民が最も信頼しているのは、危険を顧みず放水した東京消防庁の職員であり、それを支援した自衛隊であり、原発で危険を顧みず頑張っている原発作業員だ。
厳しい状況になれば病院に逃げ込む東電の社長や都合が悪くなると答えない東電のお偉方や、原子力安全委員会、保安員では絶対ない。この人たちは、本当に失礼きまわりない、非国民だ。偽証罪や誤った情報を国民に流した罪で逮捕して欲しい。
原発で働く作業員の人たちの命も考えない、彼らには『天罰』が下るに違いない。
原発で働く作業員の人たちに感謝するばかりだ。
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本当に同感だと思いながら、読ませていただきました。
それにしても・・・
何点か心配になったことがあり、山形県、そして米沢市のある機関に問い合わせたことがあります。
そこで感じたことは、現状の数値は心配ない、の一点ばかりで・・
危機感があまりないのかなあと感じました。
東北の人の気質なのでしょうか。
米沢は福島市のまさに隣であり、今後の気候や風向きによっては、どうなるかわからないのに。
関東では、山形も危険という認識があるのに。
米沢の皆さんは、皆、どのようなお気持ちで過ごされているのでしょうか。もっと、危機管理に対して声をあげなければ、と思います。
何か起こってから、対策を考えているのでは遅いのではないかと思っています。
すみません・・。電話した時に、危機管理が感じられなく、事が起こった時に考えるというスタンスだったので、がっかりしてしまったのです。
さくら様 コメントありがとうございます。
米沢市も今回の地震では、震度5強の被災地なのですが、山形県内がすべて停電したのに、米沢市は、新潟から電気を供給していたため停電もせず、水も問題ありませんでした。建物の被害も大きくありませんでした。
ガソリンも比較的早く、新潟県からの供給があり、復旧できました。
本当に米沢市は安全な場所だと思ってしまっています。福島県から非難してきた人たちからみれば、安全ではありますが。
でも、放射能に関しては、アメリカが避難区域とした半径80Kmの中に入っていますし、単純に喜んでばかりはいられないと私は思っています。
もし、原発が爆発するようなことになったら、吾妻連邦(福島と米沢の境の山々)の上を越えて放射線はくるでしょうから、やはり、大変危険な場所だと思います。
「大丈夫です」と言う、国や行政の判断(基準が変わるのだから、あてにならない)ではなくて、数値を教えてくださいと思うのです。
どこで、ヨウ素は、セシウムは、ストロンチウムは、どれくらいあったのか、それとも計測していないのか。それがわからなければ、判断すらできません。
現在の米沢市の空中放射線量は、0.079マイクロシーベルト。3月16日は0.140マイクロシーベルトだったので、約半分になっています。
原発のいち早い収束を祈るばかりです。