ふきのとう
「ふきのとう」の季節になった。
庭に「ふきのとう」が出ている。春の匂いがする。
そういえば、今日は母の命日。
母は、学校の先生だ。理科と家庭科が専門の小学校の先生だった。
今年が母が亡くなってから、13回忌だ。
母の思い出は、僕の息子が、このふきのとうについて話していた。
息子も今年から、小学校の先生。母から見れば、僕は学校の先生にならなかったが、孫は先生になってくれた。きっと、天国で喜んでいるに違いない。
息子は、小さいとき、たぶん小学生の小さい時だろう。「ふきのとう」を取ってきて、
「これ食べられるんだよね」
と尋ねたそうだ。きっと、先生からでも聞いたのだろう。
母は、そうだよ。と笑いながら、なんとすぐに天ぷらにしてくれたのだそうだ。
孫が取ってきた、「ふきのとう」をすぐ料理して、食べさせる。
当時の息子はどんな目で、料理してくれる母を見ていたのだろう。
教育は、興味がある時に、その場で教えることがベストだ。
ただ、なかなかできないけれど。
息子にとって、その時の「ふきのとう」は、どんな有名な料理屋さんで食べるものより、美味しかったに違いない。
その話を息子から聞いて、やはり、母は教育者だったんだなと思ったのである。
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