わが家の平均寿命

朝、お仏壇の前の過去帳をめくって、お線香を上げる。

まあ、わが家では普通のことだ。

過去帳の今日の欄に、英傳和尚の名前が出ていた、昭和9年の没だ。74歳だったようだ。

英傳和尚(大祖父)が74歳、円城和尚(祖父)が72歳、英信(父)は亡くなったのは82歳だが、72歳で脳内出血で倒れて、その後寝たきりになった。

時代が良かったため、父は82歳まで延命したが、医療が進んでいない昔なら、やはり72歳で、没していたのだろう。

そうしてみると、わが家の男子は、72歳くらいが寿命のようだ。

あと、14年しかない。こりゃあ、うかうかしていられないぞ。

この会社も中途半端だし、やり残していることは、いっぱいある。

最近、やたら、忙しいのは、後14年しかないから、人生をいそがせているのかもしれない。

こりゃあ、中途半端に仕事できないぞ。よけいな事をしないで、さっさと、仕事をおわさないと、あの世にも行けない。


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