亀岡文殊(2)
朝の亀岡文殊を散歩した。なんとなく最近の僕の仕事ぶりから、文殊様が知恵を授けたいと呼んだのかもしれない。
石畳の参道を地蔵様や慰霊塔を見ながら、約10分登ると、亀岡文殊堂があらわれる。
以前来たのはいつだったろう。亡き父といっしょだったと思う。その父も亡くなって今年が13回忌。亡くなる前に10年近く寝たきりだったから、20数年前なのだろう。
ふと、父を思い出した。
土足で上がらないでください。と書いてあったので、上にも上がれるのだろうが、おそれ多くてあがれない。その、威厳たるは、体全体に感じる。
文殊堂の裏側から見ると、大日如来様をはじめ、普賢菩薩、虚空蔵尊が祀られている。
文殊堂の裏手に回ると、蔵王権現が祀られている。以前ここに来たときは、ここまで見ていないなーと思ってしまう。
文殊堂をくるりと回って、正面に出る。あでやかな色合いを見ながら、なんとなく、知恵を頂戴できそうだと思うのは、僕だけだろうか?
文殊堂を後にして、戻ろうとすると、左手に観音堂。この絵馬の年代は読み取れない。かなり古いものだろう。
先ほど通った十六羅漢を下手に見ながら、来た参道を戻る。
大聖寺近くまで戻ると、不動明王を祀る護摩堂が見えた。不動明王は、僕のご先祖の妙高山 千手院で祀られていたものと同じ。さらに、護摩堂はその千手院にもあった。そう、僕の先祖は、お寺だったのだ。
外から中の様子を覗きこんで、きっと、僕のご先祖もこんな風なところで、護摩を焚いていたんだろうと思った。
亀岡文殊の桜もやや散りかけていた。池に映る桜がきれいだ。
帰り道、桜の木のそばに、残雪があった。桜と雪。まだ、高畠町も冬から春へ進んでいた。
静かな気持ちを持って、僕は、会社に戻った。
社長ブログ・ランキングに参加しています。よろしければクリックを!!