山形県米沢市(13日)
山形県米沢市は、電気、水道も大丈夫な、山形県でも珍しく今回の地震の影響は少ない。昨晩、ようやく山形県内の電気がすべてつながった。ただ、水道はいまだに隣の高畠町でも止まっているらしい。
そんな米沢市でも、国道287号は通行止だし、あらゆるところで、道路の崩壊や家の崩壊があるようだ。
ガソリンがまったく、なくなって、ガソリンスタンドは店が閉められている。(写真)
被害が少ない米沢市では、昨日、地元のラジオで、「米沢市は電気も水道も大丈夫だ。お店も通常営業している。」という情報が流れたため、上山市や山形市からもお客が殺到したらしい。
確かに、昨晩、24時間営業のスーパーに行ったら、ほとんど食料がなかった。
今日も先ほど、スーパーに買い物に行ったが、とんでもない混雑状態だった。
普段では、考えられない。特別な大売出しの日のようだ。
パン、牛乳などはまったくない。カップヌードルやティッシュなどほとんど店頭になかったが、店員が必死で倉庫から出していた。
パン、牛乳など、取り置きの出来ないものは、完全に品物がなくなっていた。
さらに、レジも長蛇の列になっており、僕のように、パンと牛乳を買うだけ、それもなかったのでカップ麺とラーメンを買っておこうなんて思った人にとっては、なんでこんなに並んじゃうのって感じだ。
でも、スーパーが開いているだけ、幸せに思わなければならない。
今、たまたまテニスの大会で、仙台に行って、地震にあい、現在、泉区役所に避難をしている息子がいる。
電話もつながらないし、メールでも連絡ができないでいる。
地震が起こってから、深夜2時半に大学の後輩達と泉区役所にいることを伝えてきただけだ。
テレビの報道を見ると、実に、訳のわからない解説者がいい加減なことを言っていると思っている。電話がつながらないんだったら、最近はメールという方法があるのでと解説する現場を知らない解説者。
実際は、息子から、つい先ほど地震後初めてメールを受取ったというメールが流れてきたばかりなのだ。現場は、電話会社の状況にもよるのだろうが、電話だけでなく、メールもまったくつながらない状況だ。
テレビでヘリコプターに乗りながらレポーターが話をしている。
「あそこに取り残された人がいます」
「あそこにも取り残された人がいます」
だったら、お前らが助けろよ。それを日本中に電波でだけ伝えて、ちゃんと自衛隊や救援隊に伝えているのか?
助けを求める人たちは、ヘリコプターが着たら、もう助かるって思っているはずだ。マスコミは、日本全国の視聴者に教えるのではなくて、救援隊に伝えて欲しい。
悲しみに嘆いている人にインタビューするのではなくて、他にすることがあるだろうと思う。「ここは、まだ自衛隊も来ていないところです。水と食料がありません。」
だったら、
「お前らが持っていけよ」
そんなことわかっているだろ。
と思って、マスコミに文句を言っていても、僕も、テレビの前から離れられないでいる。
あなた方マスコミは、ヘリコプターをチャーターして行っているのだろうね。また、現場も知らずに、テレビ局で解説をしているんだろうね。
確かに情報を伝えることも大事だが、他にしなければならないことがあると思う。
先のNZの地震現場では、立ち入り禁止になって、報道陣は入れなかった。それが正しいかはわからないが、どうも、報道のあり方には、疑問を持ってしまう。
社員から電話があった。「会社の電話(SoftBank)は、つながるが、自分のドコモはまったくつながらない。」携帯電話一つとっても、現場は、とんでもないことがおこっているのだ。
今、米沢はきれいな夕日だ。しかし、この夕日の後は、気温が下がり厳しい夜が来る。
地震の被害者で、ガレキの下で助けを求めている人のことを考えると、とても、きれいだとは言えない。
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