十六夜の月

十五夜の後は、欠けていくしかないんだよね。

恋もラブラブの時が過ぎれば、やはり、少しづつ冷めていく。

登山も山頂に登れば、もう、降りてくるしかない。

十四夜、十五夜と月は満ちていく。そして、十五夜は、大きな満月となって池に映って揺れている。

翌日、十六夜は、恥ずかしがりながら、登ってくる。よくわからないくらいに欠けて、すこし、遅れて、登ってくる。

そう、頂点からの曲りかどが、十六夜。

十五夜から十六夜、これから変わっていく。

これから、欠けていく月。

そうじゃないよ。

今が変わる時、この変化を前向きに考えてみたい。と思っている。

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