おじいちゃんの命日

おじいちゃんの命日だ

3月10日

僕が小学校3年の3月10日におじいちゃんは亡くなった

もう、それから、50年以上経ってしまった

でも、何故か、おじいちゃんの影響は大きい

和尚さんであったおじいちゃん、円城和尚は、とにかく、僕を可愛がった

お寺だった自宅で、学校から帰る僕をいろりで焼きおにぎりを作って待っていてくれた

両親が先生だった僕の参観日に来てくれたのは、いつも、おじいちゃんだった

参観日に朝から来てくれたおじいちゃんが、突然、いなくなった。

子供心に心配していたら、新聞紙にいっぱいのお花をもって帰ってきた

「教室にお花がなかったから、庭の花を切ってきた」

わざわざ、自宅に戻って、花を持ってきてくれた

担任の先生から

「やさしい、おじいちゃんだね」

って言われた

みんなの前で、「えへん」と自慢した

愛情を持って、育ててもらった肉親は、何年経っても忘れない


最近、子供に虐待する親や手をかける親のニュースを目にする

しつけという言葉で、解決できるものなんか何もない

不足しているのは、「愛情」だろうって言いたい


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