かさ地蔵
すごい雪だ。こんな、雪の夜は、ふと、むかしばなしの「かさ地蔵」を思い出してしまう。
そう、あの、雪の中のお地蔵様をみた、おじいさんが、かさ と みのを作って、お地蔵様に着けてあげた。
そのお地蔵様が、雪の中、おじいさんにお礼をするというお話。
子どものころ、たいそう、その話が好きで、僕の小さいころの子守唄ではなく、寝るときのお話になっていた。
その話を今は亡き、母から聞いた。
母は、たいそうこの話の好きな、僕に、冬の夜など、話して聞かせたそうだ。
特に、
「じさまはどこだ、ばさまはどこだ。かさを作ってくれた、じさまはどこだ。」
と、傘を作ってくれた、おじいさんのところへ、お地蔵様が、どすん、どすんと歩いていくシーンが好きだったらしく、必ず、そのあたりで、ぐっすりと寝てしまったらしい。
せっかく、おじいさんが、お地蔵様から、おみやげをもらうシーンまでは、いったことがないらしい。
笑いながら、そのことを、母が話してくれた。
お地蔵様が、ドスン、ドスンと歩いてくるような気がする、大粒の雪だ。
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